ユーザエージェントは、使用しているブラウザとオペレーティングシステムの種類をウェブサイトに伝えます。この情報は、ウェブサーバーが、ユーザが使用しているブラウザと互換性のあるコンテンツを提供するのに役立ちます。Firefox が最新であるにもかかわらず、ウェブサイトがブラウザは古い、または互換性がないと伝えてくる場合、誤ったユーザエージェントが原因である可能性があります。この記事では、ウェブサイトが正しく動作するように、Firefox のユーザエージェントに関する問題を修正する方法を説明します。

ユーザエージェントの問題

Firefox のユーザエージェントを変更して、異なるブラウザやオペレーティングシステムを使用しているとウェブサイトに誤認させることができます。ウェブ開発者は、異なるシステムやブラウザで自身のウェブサイトがどのように表示されるかを確認するためにこれを行うことがあります。アドオンやその他のインストールによって、知らないうちにユーザエージェントが変更されることがあります。

検出されたユーザエージェントに基づいて、ウェブサイトが正しく表示されなかったり、ブラウザが古い、または互換性がないというメッセージが表示されたりすることがあります。ウェブサイトが正しく動作するように、Firefox を 既定のユーザエージェント に戻すことが重要です。

ユーザエージェントを表示する

ユーザエージェントを表示するには、Firefox メニューボタン をクリックし、Help をクリックして More Troubleshooting Information を選択します。これにより、アドレスが about:support のページが開きます。Application Basics セクションに、現在の Firefox のバージョンと User Agent の項目が表示されます。例えば、Windows 10 (64 ビット) 上の Firefox 83 の 既定のユーザエージェント は以下のように表示されます:
Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64; rv:83.0) Gecko/20100101 Firefox/83.0

What is my user agent? (WhatIsMyBrowser.com) や What's my user agent? (whatsmyua.info) のようなサイトでも、ウェブサイトによって検出されたユーザエージェントを確認できます。

アドオンの問題

User-Agent Switcher 拡張機能のようなアドオンは、ウェブサイトが検出するユーザエージェントを変更できます。拡張機能の設定で既定のユーザエージェントを復元できるか確認してください。また、すべてのアドオンを無効にして Firefox を一時的に再起動し (詳しくは トラブルシューティングモードを使用して Firefox の問題を診断する を参照)、問題が解決した場合は、原因と思われる アドオンを無効化または削除 してください。この方法で問題が解決しない場合は、以下の手順に従って既定のユーザエージェントをリセットしてください。

既定の Firefox ユーザエージェントをリセットする

以下の手順でユーザエージェントをリセットできます:

1. アドレスバー に about:config と入力し、EnterReturn キーを押します。
   警告ページが表示されます。危険性を承知の上で使用する をクリックし、about:config ページを開いてください。
2. 設定名を検索 フィールドに useragent と入力して検索します。
3. 以下の設定が存在する場合、それぞれの リセット ボタンまたは 削除 ボタンをクリックします:

• general.useragent.extra.firefox
• general.useragent.extra.productName – productName はサードパーティ製ソフトウェアの名前です (例: microsoftdotnet)
• general.useragent.locale
• general.useragent.override
• general.useragent.security

about:config ページを使用して設定をリセットまたは削除する方法についての詳しい情報は、Firefox の設定エディター を参照してください。

ユーザエージェントをリセットした後、Firefox を再起動し、Cookie とキャッシュを消去する必要があるかもしれません: