起動プロセス は、Firefox バージョン 68 リリースで、すべてのユーザーで有効化されたセキュリティに関連する機能です。管理者として Windows を実行し、ユーザーアカウント制御 (UAC) が無効で起動プロセスが有効であるとき、Firefox ユーザーは予期しない動作を経験するかもしれません。

なぜ問題が起きるのか

起動プロセスは、高整合性レベル の実行を検出すると、強制的に中整合性レベルで Firefox を実行させます。この恣意的なセキュリティ機能は、悪質なコードが、OS の機密エリアへの書き込みアクセスを取得することを防ぐことを目的としています。Windows は、低整合性レベルで実行されているプログラムが高整合性レベルで実行されているプログラムへのデータの送信を許可しません。その結果、Firefox から他のアプリケーションへドラッグ＆ドロップすると、エラーが発生します。

この問題を検証するには

この状況を検証するには、Windows を操作しているユーザーが管理者であり、ユーザーアカウント制御 (UAC) の設定が無効化されているか確認してください。アドレスバーに about:support と入力し、アプリケーション基本情報 の下で 起動プロセス の項目を探します。有効の場合、Firefox から画像や URL を他のアプリケーションや Windows のデスクトップにドラッグ＆ドロップする (例えば、ウェブサイトへのデスクトップショートカットを作成する) とエラーが発生するでしょう。

修正するには

この問題を修正するには、2 つのオプションがあります。

UAC を有効にする

まず、PC 上で UAC を有効にします。これを行うには、スタートボタンを右クリックして検索を選択して、タスクバー上の検索フィールドに UAC と入力します。ユーザーアカウント制御の変更 をクリックします。UAC をオンにするには、スライダーを アプリがコンピューターに変更を加えようとする場合のみ通知する (既定) にドラッグし、OK をクリックします。このオプションは、多くのセキュリティを有効にします。

-no-deelevate コマンドを使用して Firefox を起動する

代わりに、Firefox を、直接コマンドラインから、あるいは、Firefox のショートカットを編集することによって、-no-deelevate コマンドラインオプションを使用して起動することでこの問題を解決することもできます。

部分的な回避策

コピー＆ペースト をドラッグ＆ドロップの代わりにできます。例えば、画像上で右クリックして画像をコピー を選択し、次に Windows のデスクトップ上で右クリックして 貼り付け を選択します。実用上、これは -no-deelevate コマンドラインオプションを使用してセキュリティを下げるよりも好ましい方法です。