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検索フォルダーとは？
検索フォルダーは、あらかじめ定義した検索条件に一致するメッセージ群を表示する特別なフォルダーです。検索フォルダーは、頻繁に使う検索を何度も入力したり再作成したりする代わりに、検索フォルダーを見るだけで即座にライブな結果を得られるため、時間を節約するのに最適な方法です。
検索フォルダーを作成する際、メールアドレス、件名の単語、タグ、日付などの条件を選択できます。複数のアカウントから異なるソースフォルダーを選択することもできます。Thunderbird は、一致するメッセージのみを表示するフォルダーを作成します。検索フォルダーに表示されたメッセージに対する操作は、ソースフォルダー内の元のメッセージに直接適用されます。指定したソースフォルダーからの新しい一致するメッセージは、自動的に検索フォルダーに表示されます。
例えば、高校時代の友人からのすべてのメッセージを「Highschool」という名前の専用フォルダーで表示したいとします。検索フォルダーに彼らのメールアドレスを追加するだけで、メッセージが届くと自動的に「Highschool」フォルダーに表示されます。しかし、同じメッセージは受信トレイのようなソースフォルダーにも表示され続けます。
検索フォルダーを作成するには？
- まず、フォルダーペインで目的のアカウントをハイライトします。
- 次に、 メニューから をクリックし、サブメニューから を選択します。新しい検索フォルダー ダイアログが表示されます。
- フォルダー一覧に表示したいように、検索フォルダーの名前を変更します。手順 1 で新しい検索フォルダーダイアログを開いたときに選択されていたフォルダーが、既定の名前と場所として表示されます。
- 親フォルダーを変更したい場合は、次のサブフォルダーとして作成 ドロップダウンをクリックします。
- 検索対象のフォルダーを選択するには、 ボタンをクリックします。あなたのアカウントのすべてのフォルダーが階層表示されたダイアログが表示されます。検索に含めたい各フォルダーの隣にあるチェックボックスを選択してください。ヒント: 一覧で隣り合っている複数のフォルダーを含めたい場合は、それらを複数選択できます。最初のフォルダーの行 (チェックボックスではなく) をクリックし、Shift キーを押しながら最後のフォルダーをクリックします。次に Spacebar キーを押して、ハイライトされたすべてのフォルダーのチェックボックスを選択します (Spacebar をもう一度押すとチェックボックスがクリアされます)。
注記: 検索フォルダーには好きなだけフォルダーを含めることができますが、フォルダーを追加するごとに検索に時間がかかるようになります。必要なフォルダーのみを選択してください。 - メッセージがオフラインアクセス用にローカルシステムに保存されていない場合 (例えば、中央の IMAP サーバーに保存されている場合など)、 にチェックを入れます。これは、メッセージの本文に基づいて絞り込みを行う場合にのみ必要です。メッセージ本文をサーバーに残しても、アドレスと件名はローカルに保存されるためです。ヒント: 多くの場合、オンラインでの検索は不要であり、検索速度を低下させます。オフライン検索はコンピューター上でローカルに実行されますが、オンライン検索はメールサーバーを使用して検索を行います。オフライン検索の方がはるかに高速で、Thunderbird の自動同期機能によりフォルダーは自動的に最新の状態に保たれます。
検索条件を設定するには？
- 検索モードを次の 3 つから選んでください:
- Match all of the following: これは、"and" クエリを作成します。指定したすべての条件に一致するメッセージが検索フォルダーに表示されます。
- Match any of the following: これは、"or" クエリを作成します。指定したいずれかの条件に一致するメッセージが検索フォルダーに表示されます。
- Match all messages: これは、検索条件を持たず、単純に複数のフォルダーの内容を一個のフォルダーにまとめて表示します。
- 検索条件を選んでください。
「ルール」とも呼ばれる絞り込み条件は、次の 3 項目からなります:- A property, for example “From”
- A test, for example “Contains”
- A value, for example “HighSchoolDude@example.com”
- この例は、"HighSchoolDude@example.com" からのメッセージと一致します。
- テストと値は、選択したプロパティによって異なります。
検索フォルダの例
検索フォルダーは、定期的に大量のメッセージを受信し、特に興味のあるものを素早く選び出す継続的な必要がある場合に特に便利です。
- 例 1: 職場の同僚から、仕事にかかわる重要な文書が添付されたメッセージを定期的に受信している場合、次のような検索を作成できます:
新しい検索フォルダー「Unread work attachments」には、未読で、添付ファイルがあり、「MyWorkplace」ドメインから送信されたすべてのメッセージが表示されます。今後、これら 3 つの条件をすべて満たすメッセージも、この新しいフォルダーに表示されます。
- 例 2: 優先度の低いメッセージを絞り込んで散らかりを減らしたい場合。例えば、ひいきにしている企業からの通知を受け取るように選択したが、それらのメッセージを素早く読んで処分したい場合などです。次のような検索フォルダーを作成できます:
新しい検索フォルダー「Promotional Stuff」には、「sales@software.biz」のアドレスからのメッセージ、件名に「discount」を含むメッセージ、あるいはアドレスまたは表示名 (「customer.service」、「Customer Support」など) のどこかに「customer」という単語を含むメッセージが表示されます。ざっと読んだ後、それらのメッセージを個別に削除できます。
プロパティ
最もよく使われるプロパティを以下に説明します。
次のプロパティは、メールメッセージの "ヘッダ情報" (メッセージ本文に対して) を参照します:
- From
- To
- Cc
- To or Cc
- From, To, Cc or Bcc
送信者と受信者のプロパティには、複数のメールアドレスが含まれることがあり、その表示名も含まれます。例えば、"John Doe" <johndoe@example.com> の "John Doe" は表示名で、"johndoe@example.com" はメールアドレスです。検索条件に値を入力すると、Thunderbird は、その値を表示名とメールアドレスの両方から検索します。例えば、次の絞り込み条件の場合:
- From | Is | "johndoe@example.com"
Thunderbird は、表示名 "John Doe" が "johndoe@example.com" と同じか確認します (これは一致しません)。また、メールアドレスが "johndoe@example.com" と同じか確認します (これは一致します)。
検索条件は、アルファベットの大文字と小文字を区別しません。メッセージの送信者が "JohnDoe@Example.com" というアドレスを使っても、"johndoe@example.com" という検索条件の値に一致します。表示名の検索条件も大文字と小文字を区別しません。
タグ
タグは、メッセージに特別な目印や色を付けるために使用します。Thunderbird には、重要、仕事、プライベート、To Do、後で のタグが用意されていますが、自分でお好みのタグを作成することもできます。
Contains: メッセージに指定したタグが付いている場合に条件と一致します。
Doesn't Contain: メッセージに指定したタグが付いていない場合に条件と一致します。
Is: メッセージに指定したタグだけが付いている場合に条件と一致します。 つまり、絞り込み条件が Tag | Is | Important の場合、"重要" と "仕事" のタグが付いたメッセージは、"仕事" のタグを削除しない限り条件と一致しません。
Isn’t: メッセージに指定したタグだけが付いている場合に条件と一致しません。つまり、絞り込み条件が Tag | Isn’t | Important の場合、"重要" と "仕事" のタグが付いたメッセージは、"仕事" のタグを削除しなければ一致します。
IsEmpty: メッセージにタグが何も付いていなければ条件と一致します。
Isn’tEmpty: メッセージに何らかのタグが付いていれば条件と一致します。
件名
これは、メッセージの件名を確認します。"Re: " 接頭辞も含まれますが、頭文字の大文字は無視されます。
本文
これは、メッセージ本文内に指定した単語やフレーズがあるかどうかを確認します。これらの検索には重要な制限事項があります:
- 検索フォルダーは、語尾を削除または変形させて単語の異なるバリエーションに一致させる機能を持つ「語幹 (word stemming)」をサポートしていません。例えば、"runner", "runs", "running" は、同じ語根 ("run") を持ちますが、検索フォルダーでは、指定した単語しか条件と一致しません。 (Thunderbird のグローバル検索は語幹をサポートしています。)
- 検索フォルダーは、メッセージ内の改行をまたがるフレーズを検索しません。例えば、"let's party!" というフレーズを検索したいとき、これがメッセージの一行の中に完全に含まれる場合にしか条件と一致しません。
- メッセージ本文の検索には時間がかかります。Thunderbird はハードドライブからメッセージのコンテンツを読みます。
送信日と送信日からの日数
Date プロパティは、メッセージの日付 (あなたが受信した日ではなく、メッセージの作成者が提供した日付) を、値として提供する特定の日付と照合できます。
Age in Days プロパティは、メッセージの経過日数 (あなたが受信した日ではなく、メッセージの作成者が提供した日付を使用) を確認できます。経過日数は常に、メッセージが一致するかどうかをチェックした瞬間を使用して計算されます。
添付ファイルの有無
Attachment Status プロパティは、メッセージに添付ファイルがあるか (Is | Has Attachments を使用)、添付ファイルがないか (Isn’t | Has Attachments を使用) を確認できます。
テストと値
Is / isn't: 表示名またはメールアドレスが、絞り込み条件で提供された値と一致するかどうかを、大文字と小文字の区別を無視して確認します。特定のメールアドレスに一致させるために使用します。
Is in my address book / isn't in my address book: 複数のメールアドレスに一致させるため、また、あなたにとって重要なメッセージを送信する人々の短縮条件として使用します。値には、個人用アドレス帳と記録済みアドレス帳から選択します:
- Personal Address Book は、メッセージ閲覧画面で送信者の名前の隣にある星をクリックして追加されたアドレスで構成されます。
- Collected Addresses は、現在使用しているコンピューターでメッセージを送信したすべての人々のアドレスで構成されます。Thunderbird は、このリストを自動的に管理します。
Ends with: 表示名またはメールアドレスが、提供された値で終わるかどうかを、大文字と小文字の区別を無視して確認します。これは、「@example.com」のような値を使用して、単一ドメインからのすべてのメールアドレスに一致させるために使用できます。
Begins with: 表示名またはメールアドレスが、提供された値で始まるかどうかを、大文字と小文字の区別を無視して確認します。これは、「webmaster@」のような値を使用して、複数のドメインにまたがるウェブマスターへのメールに一致させるために使用できます。
Contains / doesn't contain: 提供された値が表示名またはメールアドレスのどこかに見つかるかどうかを、大文字と小文字の区別を無視して確認します。このテストは、実際には一致させたくないものと一致することが多いため、慎重に使用してください。「is」または「ends with」を代わりに使用することを検討してください。
