IMAP による同期

IMAP について

IMAP は Internet Message Access Protocol の略です。IMAP により、Thunderbird などのメールクライアントがメールサーバに保持されたメッセージへ直接アクセスすることが可能になります。IMAP は、もう一つのメジャーなプロトコルである POP (Post Office Protocol) よりも現代的であり、完全な機能を備えています。今では、ほとんどのメールプロバイダが IMAP に対応しています。あなたのアカウントが IMAP と POP のどちらを用いているか確認するには、アカウント設定ダイアログの サーバ設定 のページで確認してください:

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IMAP の利点

IMAP プロトコルは、オンラインとオフライン両方の動作をサポートしています。メッセージをローカル (あなたのコンピュータ) とサーバのどちらにでも保持できることにより、数多くの利点が生まれます:

  • 複数のクライアントからメッセージにアクセスすることが可能です。例えば、Microsoft Live のアカウントをもった Thunderbird ユーザは、システムにインストールされた Thunderbird のアプリケーションと Microsoft から提供された Web ベースのインターフェースの両方から利用することが可能です。
  • Thunderbird ユーザはメッセージをローカルのシステムにダウンロードしておくことで、インターネットに接続していないときでも、これらのメッセージへアクセスすることが可能です。
  • メッセージをローカルに保持しておけば、メッセージの読み込みが速くなります。メッセージ検索のパフォーマンスも、リモートサーバで検索するよりも高速です。メッセージ本文の全文検索は、ダウンロードされたメッセージに対してのみ可能となります。

このような柔軟性と機能性を実現するために、メッセージをローカルマシンとメールサーバで同期させておく必要があります。


同期

メッセージの同期を理解するために以下のようなシナリオを考えます:

  • メッセージが Thunderbird にダウンロードされ、削除されている。(そのメッセージはローカルマシンとサーバの両方から削除されていなければなりません。)
  • メッセージが Thunderbird にダウンロードされ、後で Web ベースのクライアント (Yahoo! メールや Gmail など) によって削除される。(メッセージは Thunderbird のメッセージフォルダからも削除されなければなりません。)
  • Thunderbird で下書きが作成され、保存されている (ただし、まだ送信されていない)。 (下書きは、 Thunderbird のメッセージフォルダからメールサーバにコピーされていなければなりません。)

Thunderbird の起動時には常に、Thunderbird のメッセージフォルダとメールサーバの間の同期状態がチェックされます。その後、必要な転送を実行します (新着メッセージをサーバからダウンロードしたり、ローカルで削除されたメッセージをサーバから削除したり、など)。 Thunderbird の起動中、インターネットへアクセス可能な間は継続的にメールサーバと同期します。インターネットへのアクセスができなくなると、インターネットへのアクセスが再度確立できたときに同期されます。

同期機能は、パフォーマンスとディスクの空き領域に大きな影響を与えます。

パフォーマンスと検索

ローカルに格納されているメッセージは、メールサーバに保持されているメッセージよりも速く読み込めます。メッセージがメールサーバに保持されている場合、メッセージの本文は呼び出されるまでダウンロードされません (例えば、Thunderbird のメッセージリストからメッセージをクリックするまで)。Thunderbird にメッセージ本文を表示するには、その前にメールサーバからダウンロードしなければなりません。

Thunderbird が多くのメッセージをサーバからダウンロードしなければならない場合、一時的にパフォーマンスが低下します。これは、部分的にはダウンロード処理そのものが原因ですが、それだけではなく、索引の生成処理もパフォーマンス低下の原因となります (メッセージのテキストが解析され、索引を生成することによってメッセージの検索が高速で強力になります)。ダウンロードと索引生成が完了すれば、パフォーマンスは通常の状態に復帰します。同期処理の状態は、Thunderbird ウィンドウ最下部のステータスバーに表示されます。

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Thunderbird のメッセージ本文の全文検索は、同期されたメッセージ (ダウンロードされたもの) に対してのみ有効です。同期されていないメッセージについては、メッセージのヘッダのみが検索可能です。

ディスクの空き領域の使い方

あなたが大量のメールを保有しており、ローカルドライブの空き領域に制限がある場合は、すべてのメッセージを同期したくないかもしれません。この場合も、同期していないメッセージへアクセスできます。唯一の違いは、すべてのメッセージをダウンロードするのではなく、メッセージの "ヘッダ" だけをダウンロードするということです。(メッセージヘッダには、送信者、受信者、件名など、本文と添付ファイル以外のすべての情報が含まれます)。メッセージの本文は、メッセージリストのメッセージをクリックしないとダンロードされません (これは、オンラインでなければメッセージを読めないことを意味します)。

ディスクの空き領域を維持するため、同期に関するプロパティを手動で設定できます。ただし、パフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があることを覚えておいてください。

同期とディスクの空き領域の使い方を設定する

アカウント設定ダイアログの 同期とディスク領域 のページを開きます:

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ページ最上部の、このアカウントのメッセージをこのコンピュータに保存する にチェックを入れます。これで同期が有効になります。同期するフォルダを選択するには、詳細... ボタンをクリックします。

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チェックを入れたフォルダは同期されます。親フォルダにチェックを入れても、それ以下のサブフォルダは自動的に同期されません。各フォルダに対して個別にチェックを入れてください。

一般的なディスク領域の設定は、同期とディスク領域のページ下側のセクションで設定されます。一般的な同期についても設定可能です (最近のメッセージの同期や指定サイズ以下のメッセージの同期など)。この部分には、メッセージの一括削除に関するオプションもあります (これらのオプションは十分に注意して使用してください)。

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