この記事は、Thunderbird がメッセージをローカルのディスクドライブにどのように保存しているかを説明し、メッセージフォルダを定期的に最適化する必要がある理由を説明します。
目次
Thunderbird はメッセージをどのように格納していますか?
Thunderbird は、メッセージを MBOX ファイル形式で保存しています。このファイル形式では、Thnuderbird のフォルダごとに、フォルダ内のすべてのメッセージが 1 個のファイルに連結され、プレーンテキスト形式でローカルのハードドライブ (プロファイル フォルダの Mail フォルダや ImapMail ディレクトリ) に保存されています。
なぜ最適化が必要なのですか?
Thunderbird のフォルダ (受信トレイや下書きなど) は、ローカルのハードディスクドライブにファイルとして保存されています。フォルダにメッセージが追加されると、そのファイルのサイズが大きくなります。しかし、メッセージを削除したり別のフォルダへ移動したりしても、ファイルのサイズが自動的に小さくなることはありません。元のメッセージは、後で復旧できるように削除マークが付けられ、表示から隠されるだけです。このメッセージは、フォルダを "最適化" するまで物理的に削除されません。最適化は、大きなサイズのフォルダでは一時的なパフォーマンスの向上につながりますが、ファイルのサイズが大きいと、効果が少なくなります。ディスクの空き領域を増やし、Thunderbird のパフォーマンスを向上させるためには、定期的にフォルダを "最適化" する必要があります。
最適化はどのように作用しますか?
フォルダの最適化は、まず Thunderbird がディスク上の既存の MBOX ファイル (例えば Inbox ファイル) を開きます。MBOX メール形式の規則を基に、一度にファイル内の 1 件のメッセージが読まれます。
- メッセージが現存している場合、そのメッセージは Nstmp と呼ばれる新しい一時的な MBOX ファイルにコピーされます。
- メッセージに削除マークや移動マークが付けられている場合、そのメッセージはスキップされ、次のメッセージを読みます。
この処理がフォルダ内のすべてのメッセージに対して繰り返されます。すべてのメッセージが処理された後、元のメッセージを格納したファイルは削除され、上記の新しいファイルと置き換えられます。そして、このファイルがメッセージファイルの新しい index (例えば Inbox.msf と呼ばれるファイル) に引き継がれます。
最適化はいつ実行されますか?
最適化処理は、Thunderbird バージョン 5 以降で、20MB 以上のディスク使用量が節約できる時に自動的に実行されます。
必要であれば手動で最適化することもできます:
- 1 個のフォルダを最適化するには、そのフォルダを右クリックし、 を選択します。
- すべてのフォルダを最適化するには、 メニューから を選択します。
最適化の処理中は、ステータスバーに進捗が表示されます:
最適化の設定を変更するには?
メニューから
を開き、 パネルの で設定してください。以下の設定ができます:- 自動最適化の無効化 - 削除されたメッセージが残り続けてファイルサイズが肥大化するため、推奨されません。
- 最適化のしきい値の変更 - 巨大なサイズのメッセージを扱う場合は、値を大きくするとよいでしょう。
参照
- Thunderbird Tweaks ブログ に関連する記事があります: "Compacting :- What is it and Why must I do it." (英語)